2010年11月15日月曜日

山岳(熊の穴)

2010.11.13(土)
◆七ツ岳を盟主とする湯の里ツラツラ川源流域7山の第2峰だ。灯明岳・牛岳・馬岳は3月、丸山・長岳は5月、七ツ岳は6月。親岳はこの度の11月だったが、雪を踏むことなく頂に立てた。大千軒岳周辺の同高の麓は雪を頂いて雪景色だった。
◆湯の里から見る七つの峰々は、日本昔話の山また山を彷彿とさせる。いずれも溶岩ドーム(溶岩円頂丘)古くはトロイデ - 鐘状火山と呼んだもので、新第三紀中新世中期の泥岩~頁岩層(八雲・国縫層)を鮮新世に粘性の高い溶岩がドーム状に貫いたとされる。他にないこのいい風景を、雪を頂いた七群を写真に記録したいと思っている。

◆標高600m付近の南東方向のブナ林の尾根で、チシマザサの薮を歩いているときに見つけたのが下の写真だ。入口の土間と立壁が真新しく、一瞬土壌調査のための新しい断面かと思ったが、人里からはるかに遠い場所だから土壌の調査が行われることはないだろうとすぐ否定した。
◆山に入る前から、熊の穴がルート上になる確率はかなり高いな~と危惧していた。案の定というべきか、穴の状況を観察するのももどかしくそこを通過した。もちろん、熊は穴の中にいたであろう。人の気配に気付いたかも知れない。帰路は隣の尾根を下ることになった。


奥行き2m前後。中に入って左に直角に曲がって寝床と思われる穴が掘られていた。屋根型の壁が見えるが、土壌コテで削ったように美しく整っていた。枯葉で見えないが穴の前の土も土間のように整っていた。