2010年5月15日土曜日

桂岳(シウリザクラ)

2010.05.15(土曜日)
亀川奥の桂岳にSyo氏と登った。スキーで上がったのは昨冬であったが、今日は世界に冠たる麗らかな函館の五月。頂に至るルートにある高圧線付近で、赤くかすむシュリザクラの林を見た。一瞬目を疑ったがまぎれ見なくシウリザクラだった。トドマツ植林地だったが成林に失敗した跡にシウリザクラが天然更新した幼齢林であろう。一般にシウリザクラは他の樹種に交じって単木で高木林の樹冠を占める種であるが、これほど見事なシウリザクラの純林を見たことがない。ほとんどの場合ブナ林や二次林に点生する樹種だからだ。ここで見たシウリザクラの二次林は、他に例がないことから、今後どのような経過をたどるのかまことに興味深い。淘汰されて多種の中に点生するのだろうか。はたまたこのままシュリザクラの純林として成林するのであろうか。
場所は世界測地系北緯41度46分59秒、東経140度28分19秒。背景のピークは・662m。明るい紅色に輝く新葉はシウリザクラだ。樹幹も写真で見えるようにしっかり通直だ。シュリはサクラ属の中で珍しく通直な幹をしている優れた用材だ。このようにシウリザクラが集団で生えているのはあまり見ないことだ。トドマツ植林地の中に凹形の緩斜面があって、ここはやや湿った土壌(弱湿性褐色森林土)である。トドマツが、他の植生に圧倒されてしまい、植林地がシウリザクラ林に取って代わろうとしている。
トドマツ林は1971年植栽だ。したがって、シユリザクラの樹齢は39年と考えてほぼ間違いないだろう。

別名:シオリザクラ。アイヌ語名:シウリsiw-ni:苦い木からの意。学名 Prunus ssiori Fr. Schmidt。アイヌ語名起源。若葉は赤褐色,葉身は先が尾状にとがり、腺で終わる鋭鋸歯、葉底はは深い心形。赤い若葉は美しいが、姿かたちが整った成葉も増して美しい。葉柄の上部の腺点は大きい。

2010年5月13日木曜日

シダレザクラ

・2010年5月12日(水)
・東山公園のベニシダレ::シダレザクラは、枝がやわらかく枝垂れる桜の総称。エドヒガンの系統が多く、品種がもさまざまである。ヤエベニシダレやベニシダレなどが有名。学名Cerasus spachiana f. spachiana(シノニムPrunus pendula f. pendula 旧属名 はPrunus プルヌス。pendula=つり下がるの意(Wikipedia)



























2010年5月11日火曜日

コンパス

2010年5月10日(月)


・横津岳登山口から車道を進んで割り山の先にカーブミラー(写真)がある。例年ここから東進して湿原~烏帽子岳~袴腰岳に通う。コンパスを90度にきって、周辺の地形を無視して進む。快晴、曇天、濃霧、強風、天候にかかわらずそうすることにしている。コンパスを頼りにがむしゃに進む。コンパスへの信頼、自己への確信を持ちたいからだ。積雪期限定訓練ではあるが。




・残雪が切れたところに薮もある。大概は回り込まず、ひたすらまっすぐ薮があっても漕いでコンパスに誘導されて行く。薮に、地形に、アップダウンに、傾斜に惑わされずただひたすら・・・直進だ。チシマザサ・ハイマツ・チシマザクラ低木林(写真)もなんのその・・・である。


・カーブミラーからE90度(真東)に進んで、湿原の南端に出られればチョット満足だ。写真は湿原北端から烏帽子岳方向を望む。視界100m程度で、烏帽子岳は黒雲の中であった。



・訓練とも言えないほど単純・シンプルな学習だが、満足できない例はさまざまであった。1地形に騙されて 2目標を見失って 3磁針偏差(磁北と真北)を考慮しないで 4金属製の小物装備に磁針が引っ張られて 5ブッシュ・凹凸を回避して 6コンパスを疑って・・・の減点は度々だった。この訓練は何度やっても興味尽きない面白さを伴う。失敗に学ぶこと多し・・・だ。濃霧におろおろすることもある。たまには烏帽子岳から登山口ゲート目がけて、コンパスを切って(261度)直進することもある。ゲート付近標高950mのダケカンバーミネカエデ群落(写真)。

粘板岩

・2010年5月9日(日)
・俄眉野林道:に尾根に上がると(P328m)、そこは風衝地のススキ草原であった。準平原状で、古くはおそらく草地として利用されていたとも考えられる。ススキ草原の風衝地は森林に向かって遷移することは間違いないが、時間は待てないというのであろうか?森林再生にかなりの投資が繰り広げられていた。森林再生に土木的発想の驚くほどの努力・・・。植林した幼木の生長を期待して、木製の三角フェンスで強風を緩和しようとしているようだった。



・クロマツ・グイマツ・シラカンバ・ブナ(保安林改良工事)の植栽。表示板も立派なもので、都市域の工事標識と比べてもそん色ない。誰が見てくれるのか・・・!


・鳥獣保護区(特別保護地区124ha/891ha)の表示板があった(WGS84:N41度47分24.45秒,E140度56分01.32秒)。尾根沿いの林道から俄眉野沢の間が特別保護地区に設定されていた。コウライキジが飛翔し、エゾシカの足痕がゆるんだ路面についた。



・粘板岩(slate)が林道の法面に現れていた。地質図を見ると、紅葉山~糸川の北縁、鶴野~汐首岬の南縁まで、中に清水山や気無山が含まれる地域は、先第三紀戸井層(粘板岩・砂岩)に色塗られ、古くは日高古生層と呼ばれた地層であった。




・亀田半島で、他に露出している場所は目那川流域。公開されているシームレス地質図には、「前-後期ジュラ紀(2億~1億4600万年前)のメランジュ基質(付加コンプレックス)」に区分されていた。

2010年5月8日土曜日

ブナ

.201053日(月)
【芽生えたブナ】 201053日の朝、庭仕事中に偶然見つけた(下図)。1973年に一年生山引き苗を、アカイタヤとともにBanntannも良しとして、庭の片隅にあったナナカマドの樹下に植えたものだった。1009年、一本の枝に少しばかり、この木に初めての開花・結実を見た。36年目であるが、自然林では、ブナの結実に要する樹齢は50年とみるのが定説であったから、「オォ 早い」と、昨秋は開花・結実の結果に満足していた。








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予想だにしなかった芽生えだった。昨秋の薪割り台の柱の跡(孔)に隣接して、ブナが芽生えていた。厚みのある双葉(子葉)の間から、赤みを帯びた初生葉が顔を出していた。初生葉は絹光沢の白軟毛に包まれて美しい。
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庭のブナは孤立木である。町内の範囲には当然ブナはないから、100%自家受粉に間違いない。庭の孤立木からの落下種子は、不稔果実(シイナ)の確率が極めて高い状況だった。したがって発芽(芽生え)は予想外だった。庭の積雪が、保湿低温―そして休眠打破がうまくいったのであろう。
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偶然:今年の春山は雪解けが遅く、利別(点名)岳1021.4mに遊んだり遅くまで春山を楽しんでいた。庭のかたずけも疎かにしていて、サクラ咲いて慌ててガツガツ掃除を始めたのでチッチャな双葉のブナはかき消る公算大であった。偶然生育できた二代目ブナの誕生に祝福。
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2010年5月4日火曜日

外暈

2010年5月4日(火)
1 畑仕事の最中に「あれ!虹が水平に・・・?」 何だこの気象現象は・・・。時刻は、昼飯に上がろうとした11時59分だった。


2 やっぱり水平!   ウオッ!水平虹か....!




3   違ったか!「天頂に日暈(かさ)が!」。「水平と見たのは、外暈(がいうん)だったか!水平虹でなくて残念!」。<外暈は太陽を中心とした半径(視半径)約46度の円として見えるそうだ。


4 何とも、まったくの正円だった!<内暈は太陽を中心とした半径(視半径)約22度の円として見えるそうだ。


2010年5月2日日曜日

巻積雲

2010年5月4日(日)
◇ 仁山は四等三角点が設置されている439.79mのちいさな展望良しのピークである。Co100m付近に駐車。自動車道路を進む。雑木林のトンネルは心和む。林の下は春植物の密度も高く、ブナ林の林床もササ密度が疎で比較的広い面積にハイイヌガヤ型があって原生的ブナ林を探勝できた。遷移の初期相から極相まで、乾燥型から湿潤型まで、各種の林床の特徴から、樹種の構成から、興味尽きなく歩むことができた。雪融けが遅かった今春は残雪を踏みながらの探勝のおまけ付きあった。




車道のそこここに路面残雪の個所があって、
その感触を楽しめた。



ブナの樹冠の赤みが増した。冬芽がかなり膨らんでいるのだろう。
樹冠越しに、まだ雪を半分を残した駒ケ岳が展望できた。



規模はごく小さいが、原生的(組成種が同等)ブナ林が見られた。
手前からブナ林の樹幹・スギ植林地・雑木林・そして駒ケ岳のスカイライン。



スキー場兼牧野。カラマツ樹冠の向こうに美しい雲。
高層の孤立巻積雲!凪っとが幼児の頃の滑りまくった斜面。