2012年5月6日日曜日

511.8峰(点名:寅沢)

  山登り再開である。胸の筋肉がニカワの如くバリバリしていたが、今日の山登りの後、胸回りが晴れ晴れと軽快になった。藪を漕いで、胸回りの稼働域をおおいに広げたからだと思われる。完治2~3か月の宣告だったが、寅沢に登った今日は、骨折後二ヶ月目にあたり、ひとまず完治したことを自らに宣告することにしようと思う。

落葉広葉樹林は新緑の展開前で、林内はまだ見通しが良く、沢は音を立てて流れ、夏鳥が囀り、林床の春植物を目にしながら膝ほどのササ藪を心地よく歩けた。ブナの新緑がチョロチョロと、ベニヤマザクラも咲き始めた。今春は他地域で大凶作の下りへのコブシの花だが、寅沢に花着きの良い個体を発見できた。今日はまことに気持ちのいい山歩きになった。
Sakag氏のHPを頼りに山に向かった。ルートはほぼ彼の歩いたコースにしたがった。SHO氏同行。
車止めは壊れた橋梁前。渡渉は林道が寅沢の右岸に移る(河床路)手前になる

寅の沢林道通行止ゲート:壊れた橋梁前。ここから取り付きま尾根まで林道
を歩いた


林道から下りて、取り付き尾根への渡渉地点:昨日までの雨でかなり増水し
ていた

ミズナラの根元にヒメカンスゲの花:渡渉してすぐの尾根への取り付きにて。
奥に斜面のササの薄さが見て取れる

季節は移る:林は明るいが、林床の早春のステージはもう第二のステージへ
移っていた(オオバキスミレ)

頂きに近くなると岩尾根が現れる:スゲ類に覆われていたと思われる林床は、
裸同然になっていた。シカがかなりの密度で冬を越した個所か?

ルート上にシカの足痕が目に付いた:写真はトチノキの樹幹の周りがしっかり
食べられた痕で、形成層がぐるりと失われていたから、立ち枯れは間違いな
いであろう。

林床は裸:岩尾根とは言えこれほどの裸地はシカの生活跡としか思えない

右上が三角点「寅沢」:頂の北側は急な崖、南側はブナの急斜面になってい
た。


三森山は松倉川の向こう(東側)に立つ。周囲の山々は岩峰らしき峰々が目
についた

三角点「寅沢」:東西に伸びる峰の東側の方に寄った場所に設置されていた。
⇒  三角点の周囲の植生:ツツジ型のブナ林のメモ
<H1=ブナ4、ミズナラ3、エゾヤマザクラ2、アブラホ2。H2=ハウチハカエデ3、サワシバ3、アオダモ2、ドロノキ2、ナナカマド2。S=クマイザサ3、ヤマツツジ3、ミヤマガマズミ2、ノリウツギ2、コメツツジ1。>