2012年12月15日土曜日

烏帽子岳(古赤沼ルート)

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除雪された林道をCo680まで突っ込めた.木材集積土場に車をデポした(赤○).おおむね古の赤沼ルートに沿ってトドマツ林~ブナ林~ダケカンバ林と進んだ(赤→).点名:横津台を経由して烏帽子岳を往復した.往時の道標鉄柱を、一か所目はCo730、二か所目はCo1020の2か所で発見した.
集合地発  7時00分→(60分)
除雪終点  8時00分→(80分)
△点935.6  9時20分→(70分)
烏帽子岳 10時30分→(50分)
駐車地着  12時20分→(60分)
集合地着 13時20分
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◆ ↑ 1078烏帽子山頂
2012年12月15日(土曜日)烏帽子岳に登った(上図:山頂1078m写真).
スリガラスを通して見たようなぼんやりした太陽がかかっていた.
ベールのように厚みを増した高層雲.中に点のような太陽があった.
たしかに、天候は下り坂に向かっていた.
6時のラジオは午後から雨、続いてみぞれを予報していた.

集合場所で西の山嶺は靄が掛かって見えない.
西嶺にある点名:亀川に登頂する予定であったが、空模様から転戦を強いられた.
午前中勝負で、赤川林道から、古の赤沼ルートを横津台経由で烏帽子岳を往復することになった.
美原の中心街で、Syo氏は太い丸太を満載したトラックを見ていた.
「赤川林道の奥から搬出した材に違いない」と彼は考えていた.
彼の想定に従い、向かう山を赤川林道方向へと決定した.
市街を行く丸太満載のトラックから、彼は伐採地をどんぴしゃり当てた.
ラッキーだった.Co680mまで除雪された林道は続いていた.

スノーシュー1、アルミワカン1、木製ワカン1の3人で出かけた。
ワカンの斜面歩行では積雪を抜け通すところがあって難儀した.
スノーシューのラッセルが有って大いに助かった.
改めてスノーシューの威力を再認識させられた.



◆雪上昆虫:沢すじからかなり離れた高い尾根の上、標高700mでかなりの数がはい回っていた.

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↑Co700 クロカワゲラの類(セッケイカワゲラとして有名)
ラン藻等を食べる.12月末から現れる.

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↑Co700 クモガタガガンボ:♂
-10℃以下に雪温が下がるとこの虫は見かけなくなる.立木の根元等から積雪の下に入りこむと考えられている.11月中旬から四ヶ月間現れる.



◆◆コースにそっての写真



↑1 Co680 木材集積現場.ここに駐車した.正面の尾根にカラマツ植林が見える.
古の登山コースは正面の尾根の上にあった.この奥100mほどの瘠せ尾根上に鉄柱の道標があった.
↑2 Co720 皆伐跡地から、スカイラインの点名横津台935.6がある台地を見る.
雪に覆われたササ斜面が2箇所見えるが、右側の大きな雪斜面が古コースである.


↑3 Co750 皆伐跡地の最上部:左のトドマツ植林の中(瘠せ尾根)を通る古のコース及び道標鉄柱がある.

↑4 Co840 ブナ林の最高地点:ダケカンバの幹がブナの幹に飲み込まれていた.(写真の背景は広大なササ斜面)

↑5 Co950 △横津台935.6を過ぎて、ダケカンバの美しい二次林

↑ Co970 ダケカンバ高木林域を過ぎると疎林になってくる.1000m台になるとダケカンバ低木林域も間もなくだ. 

↑7 Co990 ダケカンバ低木林域に入った.雪をまとって美しいダケカンバの薮.

↑8 Co1000 手前の雪斜面は烏帽子岳.その右奥に袴腰岳の頂が見える. 

↑9 Co1020 烏帽子に向かって小さな凹部を超えたところに、古の道標鉄柱が立っていた.

↑10 山頂1078m 厚いベール状の高層雲の点のように午前10時30分の太陽がある.眩しさは全くない太陽だ.平野部は4℃の予報だった.濡れ雪を覚悟していたが、標高が高い分、風がないけれど流石に寒い.

↑11 1078m 来た道の点名横津台の台地を振り返る.手前に大きな雪斜面と奥に小さく雪斜面が見える.台地へ駆けあがった雪斜面は、その間にあって尾根に隠れて見えないが、三角点横津台直下の大きなササ生地の急斜面で遠くからも白銀に目立つ急斜面である.

↑12 Co820 登りコースに、常設の屋根型仮設小屋がブナ・ダケカンバ林の中に見えた.その雪の大斜面を利用したスノーモービルを楽しむのためのものであろうか(?)火を囲む楽しい声が聞こえてきそうだった.

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