2013年4月11日木曜日

鳴川岳

◆2013年4月11日(木曜日) 鳴川岳:標高(m)769.2 (TR3鳴川山narukawayama

・ タイム;cnt730発(8:55)―山頂(9:15)―cnt730着(10:25)
・ メンバー:Anp、Tao

・ 天気:晴のち曇り。今朝の函館は-1.2℃でした。身支度中はブルっとくる寒気の中にいましたが、風がないからゆっくり歩けましたし、積雪は硬く締まっていましたからチョットばかり春山を歩けて満ぞくしました。

↓ 横津道路から鳴川岳方向を見とおす刈り払い幅が分かります。手前左側方向には分譲地区画線がはっきりと走っていました。分譲地内はダケカンバ幼齢林ですが、その上部は、分譲地(皆伐)を免れたブナ林が立派に生育していました。

↓ ダケカンバ二次林の上は、天然性(手つかず)のブナ林が広がっています。横津道路を900mまでブナ林は登っていますから、ここ750mでは温度的には全く問題ない自生地でしょう。



↓ 明らかな稜線に出ると、左右対称の森林が現れました。右はブナ林、稜線は分厚い雪堤で、左は広大な未立木地(幼齢のダケカンバ疎林)で分譲地前の古い牧場跡と思われます。

 ・ 古くは頂きまでブナ林に覆われていたと思われます。厳しい風衝のため、容易に更新できず森林へ遷移しにくくなっていると思われます。そんな環境なのでしょう。<伐採後に森林に回復する場所は、気のとおくなるほど長い時間がかかる環境や直ちに森林に向かってどんどん遷移が進む環境があるようです>


↓ 稜線の左側は、函館山の方向にダケカンバ幼齢林が見えますが、牧場廃止後かなり時間が経過しています。しかしその貧弱なダケカンバは、遷移の進行が遅々としていることを教えています。伐採を免れたダケカンバ大径木が右手前にみえます。チシマザサが残雪から顔を出しています。
↓ こんもりとした高みは、4~5mの高さの雪堤の上にTR3鳴川山がある鳴川岳の頂きです。しばし山座同定を楽しみました。
↓ 展望=眼下に函館山、周囲の山々は横津・袴腰・烏帽子・三森・三枚・清水・雁皮・丸山・桂・藤山・雷電・毛無・仁山・駒ケ岳、函館平野に工事中の新幹線が大きく弧を描いていました。 シンプルな風景が心に残る美しさでした。