2015年3月8日日曜日

Co760(中二股川右岸ピーク)

大野、中二股川奥のCo760mピークに行ってきました。今季の冬山は、事情あって全く山行していなままでした。冬山抜きのいきなりの春山になりました。そのこともあって、スキーはチョット大儀だったから、より確かなカンジキをかついで家を出ました。

メンバはSyoさんと二人です。Syoさんは三等△点の中二股川と三等△点の小滝の2つの頂を既に登っていました。私は点名「中二股川」の頂を同行Sakagさんと踏んでいます。今日のCo760m峰は、二人とも初めての山頂になります。

中二股川を囲む700m超のポコは3~4座ありますが、ポコCo760の登山の記録は、昨冬死去した斎藤浩敏さんの他にいないといわれます。

このポコは、無名峰でかつ標石の設置もなければ、地形図に独立標高点の表示もない。地理的位置からも、登山屋に注目されることなく、登っれる事が殆どないポコであろうと思われます。

朝は放射冷却で氷点下に下がったが、日中は晴れ渡り無風、天気情報では8℃になるという暖かい日でした。天気に恵まれた山行でした。

昨日降雪があったから、晴れて雪原は白銀、眩しいほどでした。積雪の柔らかさも、さほど難儀することもありません。

家を8時30分に出発し、帰宅は15時30分でした。天狗岳の登り口でもある大野ダムの入り口は、ダム管理のために何時も除雪してあって、駐車にはとても好都合です。

・629手前の岩角地のトラバースはチョットいやらしい斜面でしたが、他はビビるところもなく、森林地帯の尾根歩きで、春山をのんびり楽しめた一日でした。総行動時間5時間30分でした。

復路は・629直下の岩角地のトラバースを嫌って、回り道して△点「小滝」経由にしました。膨らみましたが、これがまた、設計山を正面にして、咋年の捜査活動の地を目で追うことができ、思いをさらに深めることができました。
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正面は中二股川下流にかかる大野ダムです。ダムサイトが見える駐車場からスタートしました。(Co270:9:30)
Co390で林道から離れました。左図は、この度の往路の尾根コースで、最後の植林地になる写真です。左は雑木林、右にトドマツ植林地の斜面が広がっていました。一定の幅で奥に伸びて歩道のように見えているのは、列状に間伐した跡です。(Co420:9:40)

ここから、暖かくて体温調整のために、上着を脱いで半そで一枚になった姿で歩きました。

最後の植林地を抜けると、ブナ林の急斜面です。・619まで続いていました。

上部は、かなりのやせ尾根で帰路が懸念される岩尾根でした。左は崖になって落ちこみ、右は積雪が階段状にズリ落ちて地表を覗かせるところもありました。(・500:10:20)
微妙な斜面のトラバースを強いられた岩尾根を越えて、・619手前の尾根に上がるところです。ダケカンバがブナ林に混じりはじめました。

今朝は氷点下の気温だったこともあって、深くヌカルところもなく定高の尾根に上がることができました。昨日の新雪は15cm程度でした。(・600:10:40)
ほぼ定高の尾根を・619、・652と経由して、左図はCo610から目的のピーク前の斜面を望む写真です。雪原に黒く帯状に見えるのがチシマザサです。への字形に2つ並ぶ斜面の直上の凸部の奥に、この度の目的のポコCo760が隠れています。

「ここから18分で頂を踏む」と宣言し、心を振るいたたせて目標のポコ狙いです。右奥のポコは、既登の△点中二股川です。(Co610:11:30)
正午、今日の目標の地のCo710ポコに立ちました。北方に、乙部岳です。正午の陽に照らされて、ヒマラヤ襞?となってよく見えました。(Co760:12:00)


ダケカンバ越しに二股岳が輝いています。右の開けた広がりは、弥五兵衛岳に続く木地挽山の牧場です。
乙部岳のヒマラヤ襞(?)を背景に登頂できた喜び・・・・。

木地挽山越しに、横津岳高原が見えます。左に覗く白い斜面は二股岳です。
あらためて二股岳。夏道があり春夏秋冬よく登られる山です。

中二股川源流域の植林地が見えます。黒っぽい色はトドマツ植林木です。トドマツ植林木がまばらで、疎林状態の領域の広がりが見えます。どのような理由か?・・・植林の目的未達成の不成績林です。
中央にチョコット無理した白い塊の駒ケ岳が見えます。手前は北斗市と森町の界での三九郎岳か?
厚沢部町小鶉川源流の「Co780ポコ」が見えます。蛾蛾として近寄りがたいポコですが、同行のSyo氏が頂を踏んでいます。一人行動だったようで、俺が同行していたら、あまりにも急峻で足が止まって、ポコ手前で行動中止にしたのではないだろうか。

他にここに立った人の情報は知らない山です。無名だけれど、孤高にして剣の面持ちもある山容でした。

右の奥に見える馬蹄形はサランベ岳で、左奥には鍋岳が見えます。
・615を越えて、アップダウンはこれ以降なしです。下りる足も駆けるようにどんどん早まるようです。

カラマツ植林が失敗して、ダケカンバの二次林になった林を抜けます。ところどころに、残ったカラマツは見えます。
ダケカンバ二次林の中にヤマザクラなどが混じって、その中をどんどん下ります。

地図を見ることもなく、下りの尾根をSyoさんはよく間違いねいねと、感服します。緩やかな斜面が広がり扇状に枝尾根がわかれている地形を下るのは分かりにくいのに・・・。土地勘か、前もって緻密に記憶しているのか、どっちかわからないが。

Syoさんの後を、走るごとくに懸命についていきます。

そして小滝の沢入り口(小滝の歴史的説明板のある国道)に降り立ちました。(Co300:14:30)